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U 供給用配電箱(高圧キャビネット)の取扱い
地中供給区域で使用される、供給用配電箱(高圧キャビネット)の取扱いは、以下を標準とする。
- 高圧キャビネットの設置
(1) 設置場所
- ・お客様の構内で、なるべく東京電力の配電線路に近い場所
- ・展開した家屋外側(地上1階)で工事および保守の容易な場所
- ・将来増改築等によって保守が困難にならない場所
- ・堅固に取付けられ、交通の支障とならない場所
- ・振動、温度変化、塩じん害が少なく、化学薬品、湿気等で腐食作用を受けない場所
- ・供給用配電箱の前面に、1.5m以上のスペースのある場所
- ・多人数の集まらない場所
(2) 付帯設備の施工方法
- 防護物
ケーブルの防護物は、東京電力規格品または、それと同等以上の性能を有するものを使用する。
- ハンドホール
- ・ハンドホールはケーブルの屈曲箇所、建物等への立ち上がり部分に設置する。
- ・大きさは、ケーブル曲げ半径、ケーブルの引込作業を考慮して、縦横とも、内径1m以上を標準とする。
- ・高圧キャビネット下部に設置するハンドホール内には、A種接地工事を施した接地線を引き入れる。
- ・ハンドホール内には水抜き穴を設ける。
- 架台
- ・高圧キャビネットの架台は、コンクリート製を標準とする。
- ・ケーブルがピットから架台に入る部分は、ケーブルの曲がりに沿って架台の角を落とす。
- 防水処理
お客様建物への引込管は、雨水等の侵入を防ぐため、屋内、屋外とも防水処理を行う。
- 高圧キャビネット内の施工
(1) 地中線用地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器(UGS)の取付
- 地中線で供給する高圧受電設備の施設にあたっては、その設備規模に係らず、受電点の高圧キャビネット内に地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器(UGS)を取付けることを原則とする。
- 高圧キャビネットに施設するUGSの取付等、高度な技術を必要とする工事は次の者が施工する。
- ・関東電気協会が定めた施工技術認定者
- ・東京電力の地中線工事者として登録されている者であって、施工技術を習得した者
- ・上記と同等以上の技術を有すると認められる者
(2) 断路器の選定
- 高圧キャビネット内にやむを得ずUGSを施設しない場合の断路器は、下記の東京電力規格品を選定する。
U-1表 断路器の規格表
品目 |
東京電力規格 |
適用 |
密閉型ピラージスコン |
6G-6 |
一般に適用する |
モールドジスコン(単極形) |
6G-12 |
「注1」東京電力では安全対策上、湿気や塵埃の多い箇所については、特にモールドジスコンの使用を推奨している。なお、断路器の選定ならびに使用にあたっては、東京電力と協議する。
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