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150-1 電線
- 高圧の電路に使用する電線の種類は、絶縁電線、ケーブル又は高圧機器内配線用電線とする。
ただし、高圧母線には、銅帯、銅棒、銅パイプなどの裸導体も使用することができる。
[注] 高圧電線の選定にあたっては、第225節(絶縁電線、ケーブル)を参照のこと。
- 高圧母線から分岐して変圧器、コンデンサに引き下げる絶縁電線には、高圧機器内配線用電線又は高圧引下用絶縁電線を使用すること。
- 高圧受電設備に使用する高圧電線の太さは、主遮断装置の種類と短絡電流により選定し、かつ、負荷容量を考慮のうえ決定すること。
高圧機器内配線用電線については、150−1表から選定し、かつ、負荷容量を考慮のうえ決定する。なお、高圧母線から分岐して、変圧器、計器用変圧器、避雷器、高圧進相コンデンサなどの機器に至る高圧機器内配線用電線にあっては、14mm2以上の太さの電線を使用することができる。
[注] 高圧母線から分岐して機器に至る電線は、短絡するおそれがないものとする。
150-1表 高圧母線の短絡電流からみた電線の最小太さ
短絡電流 [kA] |
CB [mm2 ]
(5サイクル遮断) |
CB [mm2 ]
(3サイクル遮断) |
PF [mm2 ]
限流形 |
50Hz |
60Hz |
50Hz |
60Hz |
50Hz |
60Hz |
12.5 |
38 |
38 |
38 |
38 |
14 |
14 |
(8.0) |
(22) |
(22) |
(22) |
(22) |
(14) |
(14) |
[備考1] CBの場合は、CBの遮断時間にリレータイム0.05秒を加えて計算した。
[備考2] 電線は、高圧機器内配線用電線(KIP)で計算した。
[備考3] 表中( )のものは参考にした。
- 高圧受電設備に使用する高圧電線の施設は次の各号によること。
@ 高圧母線は、短絡電流による電磁力に耐えるよう堅固に支持すること。
A 分岐線を固定する場合は、各相単独に固定すること。
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