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220-3 高圧中実がいし
- 高圧架空線路に用いる磁器製の高圧中実がいしは、次の各号に適合するものであること。
@ がいしには、220-5表の材料を用い、金具には全面一様に十分な溶融亜鉛めっきを施すこと。
ただし、ナットは、めっき後タップ通しを行ってもよい。
220-5表 高圧中実がいしの材料
名 称 |
材 料 |
磁器部 |
焼成上やむをえない部分を除き、全面一様にうわ薬を施した磁器。色の指定がないときは白色とする。 |
ベース |
JIS G 3113(自動車構造用熱間圧延鋼材及び鋼帯)に規定するSAPH400又はこれと同等以上の引張強さを有する鋼材。 |
ピン、ナット |
JIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)に規定するSS400又はこれと同等以上の引張強さを有する鋼材、あるいは、JIS
G 4051(機械構造用炭素鋼鋼材)に規定する鋼材。 |
セメント |
JIS R 5210(ポルトランドセメント)に規定するポルトランドセメント |
A 外観は、JIS C 3821 (高圧ピンがいし)の5.の規定によること。
B 性能は、JIS C 3821 (高圧ピンがいし)の7.に規定する試験方法により試験したとき、220-6表のとおりであること。
220-6表 高圧中実がいしの性能
項 目 |
性 能 |
商用周波注水耐電圧1分間 |
37kV |
雷インパルス耐電圧(乾燥) |
100kV |
曲げ耐荷重 |
6,000Nの荷重値で5度以上の偏位を生じることなく、かつ、がいしの各部に異常がないこと。 |
冷熱 |
温度差90℃以上(冷水温度0〜10℃)に10分間、3回浸したとき、がいしの各部に異常がないこと。 |
吸湿性 |
磁器内部に液がしみ込まないこと。 |
亜鉛めっき |
付着量は450g/u以上。ピン、ナットは350g/u以上。なお、タップ通しを行ったナットは、この限りでない。 |
C 試験方法は、JIS C 3821 (高圧ピンがいし)の7.の規定に準拠すること。
D 表示は、JIS C 3821 (高圧ピンがいし)の10.の規定によること。
[注] 本高圧中実がいしは、汚損度が等価塩分付着密度が0.35mg/cu以下の塩害地域で使用できる。
- 高圧中実がいしは前項による他、次に示す性能を満足すること。(推奨)
@ 曲げ破壊荷重は、7,000N以上とすること。
なお、必要があれば220-7表の性能試験を当事者間の協議により行うことがある。
項 目 |
性 能 試 験 |
オートクレープ |
210℃、1.9MPaの飽和水蒸気中に4時間放置後室温まで徐冷し、次の試験を行い異常がないこと。
1.外観検査 2.曲げ破壊荷重 |
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