Text: /電気保安index> 受電設備基準 > 高圧カットアウト
245-1 高圧カットアウト 高圧電路に使用する屋内外用の高圧カットアウトは、次の各号に適合するものであること。 @ 定格およびその組合せは、245−1表によること。
[備考1] 定格短時間耐電流は、通電の最初の周波においてその定格値(実効値)の2.5倍の波高値(直流分を含む)をもつものであること。 [備考2] 高圧カットアウトの負荷開閉性能は、負荷電流のほか励磁電流 5A 50回、コンデンサ電流 15A 5回の性能をもつこと。 [備考3] 定格遮断電流は、245-2(高圧カットアウト用ヒューズ)に示すヒューズを組合せて使用した場合を示す。 A 構造は次によること。 a 良質な材料を用いて形状正しく丈夫で、操作が円滑で安全であり、かつ、電気的接触が良好であること。 b ふたを閉じた場合に充電部が露出せず、開いた状態でヒューズ筒が充電されない構造であること。 c 取付状態において操作棒により容易に開閉ができるものであること。 d ヒューズ溶断時には、外部から容易に判断できる構造であること。 e ヒューズ筒は次によること。 (a) 245-2(高圧カットアウト用ヒューズ)に示すヒューズを確実に装着できる構造であること。 (b) 定格電流および定格短時間耐電流に応じた太さの素通し鋼線が確実に装着できる構造であること。 B 材料は次によること。 a ヒューズ筒などの合成樹脂からなる絶縁物は、きず、ひびわれ、その他使用上有害な欠点がなく良質なものであること。 b 導電金具、その他の非鉄金属材料は、電気的、機械的にスイッチに要求される諸性能に十分適合し、かつ、耐久性に富む良質なものであること。 C 性能は、Dに規定する試験方法により試験したとき、245-2表のとおりであること。
D 試験は次によること。 a 構造試験は、Aに規定する事項およびEの表示に適合すること。 b 保持力試験は、高圧カットアウトを使用状態に取付、操作方向に荷重を加え、開路するにいたる保持力を測定すること。 c 温度上昇試験は、高圧カットアウトを使用状態に取付、定格電流を連続通電し各部の温度が一定となったとき、導電部の温度上昇値を測定すること。 d 無電圧開閉試験は、高圧カットアウトを使用状態に取付、無電圧で連続して行うこと。 e 負荷開閉試験は、高圧カットアウトを使用状態に取付、定格電圧、定格周波数のもとで定格電流(力率遅れ70〜80%)を1分間に1回の割合で連続して開閉する。 f 短時間対電流試験は、高圧カットアウトを使用状態に取り付けて行うこと。 g 遮断試験は、限流形では、JIS C 4604 (高圧限流ヒューズ)により行うこと。また、非限流形では、高圧カットアウトを使用状態に取付、252-2(高圧カットアウト用ヒューズ)に示すヒューズをそう入し、245-3表の条件で遮断を行うこと。
[備考] 遮断試験後、端子間に定格電圧の1.5倍の商用周波電圧(乾燥)を同一のヒューズ筒を用いて1分間印加し耐えること。 h 商用周波耐電圧は、JIS C 3801-1 (がいし試験方法) 7・2(商用周波乾燥耐電圧試験)および7・4(商用周波注水耐電圧試験)に準拠すること。 i 雷インパルス耐電圧試験(乾燥)は、JIS C 3801-1 (がいし試験方法) 7・9(雷インパルス耐電圧試験)に準拠すること。 E 表示は次によること。 高圧カットアウトの本体またはふたの見やすい箇所に容易に消えない方法で、次の事項を示すこと。 (a) 名称 (b) 定格電圧 (c) 定格電流 (d) 製造者名またはその略号もしくは登録商標 (e) 形式 (f) 製造年 (g) 定格遮断電流(ヒューズ筒に表示してもよい) |
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